子供のころ、テストで国語の点数だけが伸び悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか。私もその一人です。
時は経ち、こんどは自分の子供が受験生になり、昔の自分と同じように国語の成績が足を引っ張っている...どうアドバイスしてあげればよいのか? 塾も通わせているのに、国語だけはどうもつかみどころがない。自分もそうだったので、子供から相談されても「数をこなせ」「新聞を読め」しか言えませんでした。
2021年×月×日、『教材買って「満族」』の妻がネットの評判を見て迷わず本書を衝動買い、数日後に届いたものの想定通り妻は満足し本棚の肥やしに。もったいないのでしぶしぶ読んでみたところ、思いがけず良本に出会うことが出来ました。この本はお子さんよりも、むしろ受験生を持つ親御さん向けです。
「本当の国語力」が驚くほど伸びる本」
- 著者: 福島隆史
- 初版: 2009年7月27日
- 発行所: 大和出版
- 定価: 1,500円(税別)
- ページ数: 235+あとがき
- 発行部数: 136,000
福島隆史さんは国語教育の権威で、様々な著書を執筆されています。私が触れた本はこちらのみですが、本書が言う「ふくしま式メソッド」で3つの力を理解し、その考えをもとに自分の子供にも国語のテストの考え方を教えてあげることが出来ました。
ふくしま式メソッド
- 「言いかえる力」
- 「くらべる力」
- 「たどる力」
この3つの考え方を身に着ければ、あとは問題をと訓練です。考え方を身に着ける時期が早ければ早いほど、訓練に時間を使えます。受験時期とは言わず、小学校低学年からでも十分に活用できる考え方です。
うちの子供が3つの考え方を身に着けたのは中3の受験勉強中でしたが、結果的に入試では国語のテストは平均以上の点数を取ることができ、ほかの強化の足を引っ張らずに第一志望の高校に合格出来ました。間違いなく、この本の効果はあったといえます。
私が高校受験のころは「例の方法」という国語テストのテクニック本もありましたが、「本当の国語力」はテクニックに頼ることなく考え方を身に着けるやり方なので、受験のためだけでなく将来にわたって応用できるスキルになります。お子さんに国語の勉強を教える機会が多い親御さんは、ぜひ手に取って読んでみてください。読みやすいですよ。
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