「大嫌いな上司と上手にやっていくためのマインドセット」7選~上司との人間関係に悩んでいるあなたへ~

会社員日記

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上司との関係は仕事以上に重要

上司との人間関係は、会社員生活の中で仕事そのものよりも重要です。どうしても好きになれない、むしろ顔も見たくない上司と長期間一緒に仕事をしなければならないことが、よくありますよね。

会社員生活25年のわたしは今、以前まで毎朝顔を合わせるだけでも下痢を起こすほど嫌いだった上司Aと一緒に仕事をしています。そこに至るまでに自分なりに見つけた7つの考え方を紹介させていただきます。同じ悩みを抱えている方が、少しでも前向きになる手助けになれれば幸いです。

「大嫌いな上司と上手にやっていくためのマインドセット」7選

  1. 架空の世界で自分を演じる
  2. 上司もその上司にイジめられている
  3. 役職者ほど不平不満を言えない
  4. 言いたくないことを言っている
  5. 周りは分かってくれる

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上司Aとの関係を悪化させた7つの出来事

上司との関係について、最初にお話しします。

わたしは今、法人向けの旅行サービスを販売する会社の営業部門にいます。そこに、一緒に仕事をして3年目になる上司がAです。

今でこそ何事もなかったように、毎日顔を合わせて指示を仰ぎ報告連絡相談をこなしています。しかしそれはほんの4か月前(2024年5月)からです。それまでは家にいても思い出すだけで吐き気がする、殺意さえ覚えるほどの嫌悪感を抱いていました。原因はこの3年の間にあった7つの出来事です。

  1. 毎月200時間残業で休職に追いやられた
  2. モンスター社員の対応をすべて押し付けられた
  3. 望まない夜の飲みに頻繁に有料で強制参加させられた
  4. 次年度の部門計画策定を丸投げされた
  5. 社員同士のハラスメント騒動について相談を無視された
  6. 他部門からの助けを禁止
  7. やりたいと主張した仕事を外され異動

1.毎月200時間残業で休職に追いやられた

残業する男性

Aと一緒の仕事をし始めた3年前、わたしは旅行手配部門オペレーション業務の部長職でした。時期としては2022年夏、ちょうどコロナ禍が終わり世の中が動き出したころです。いままで控えていた企業の出張が一気に再開したときで、2年分の業務をいちどに対応しなければなりませんでした。

オペレーション部門ではストレスのたまったスタッフたちは、上司であるわたしに毎日のように不平不満を爆発させます。部長としての管理業務だけでなく手配業務も手伝わなければならず、3~4人分の仕事量を毎日こなさなければなりませんでした。

このままでは自分の健康だけでなく取引顧客にも迷惑がかかると思い、Aには助けを何度も求めました。Aはそれに対し、「仕事をほかの奴に振れ」という回答のみです。ほかの社員が対応しきれない業務をわたしがやっている状況を訴えても同じ回答、結局は「おまえが自分で何とかしろ」という結論だけでした。

土日も休めず週7日勤務、始発で来て終電で帰るような生活を勤怠記録をつけずに3ヵ月続け、4か月目には休職している社員が担当していたクレーム頻発企業の対応をお前がやれと言われたときに、生命の危険を感じて勤怠をすべて正しく記録することにしました。気づけば月に200時間の残業となり、5カ月目には「うつ状態」の診断書が出て2か月間の休職を余儀なくさせられたのです。

管理職のため、残業代は100時間だろうと200時間だろうと1円も出ません。だからAは気にすることなくわたしを追い詰めることができたのだと思っていました。

2.モンスター社員の対応をすべて押し付けられた

モンスター社員

200時間残業生活の中で人手不足解消のため中途人材募集をかけたものの、モンスター社員を採用してしまい、逆に自分の首を絞めることとなりました。

部長職としてオンラインでの1次面談はわたしが自分で対応したため、自業自得は認識しています。しかし2次面接は上司が1対1で実施しており、客観的に見ても半分は上司にも責任があると考えています。

採用後、周囲に迷惑をかけ続けるモンスター社員。その対応について何度も相談しましたが、これについても何のサポートもありません。返されたのは「お前が採用したやつだろう、どうするんだ」という言葉でした。

この問題についてはどうしても納得ができず、休職するときは正直なところ、上司に押し付けて休みに入りました。しかし2か月間上司はその問題を放置していたようで、解決したのはわたしが復職してからの話でした。

モンスター社員とのバトルについては、コチラの記事もご参照ください。
孤独な中年管理職 VS モンスター社員 (対応のアドバイス)

3.望まない夜の飲みに頻繁に有料で強制参加させられた

会社の嫌な飲み会

終電の毎日でしたが、少しでも早く帰れそうな日には仕事を途中で切り上げさせられ、無理やり飲みに連れていかれました。これも部長職の仕事の一部と自分に言い聞かせて同行しましたが、ほかの社員の悪口を聞かされることばかりでいつも辟易していました。

解放されてた翌日、いつも当然のように5,000円請求されます。自分から行きたいと言ったことはないのですが、部長職としてもらっていた役職手当はほぼこれで使わされていました。

総額が分からないので、きっちり割り勘だったのか分かりません。ただ、役職に関係なく、使えるお金は個人や家庭の事情で全く違います。5,000円が役職と年齢から考えて高いのか安いのかは分かりませんが、本人が事前に合意していない支払いを後になって請求してくるのは反則だと思います。

4.次年度の部門計画策定を丸投げされた

仕事を振られる男性

年度末には翌年度の事業計画策定があります。目標数値と、それに対する具体的な施策です。

わたしの場合、実現不可能な数値目標に対して無理やりな戦略を作らされ、それを社長へ報告する業務を任されたのですが、それも残業200時間の中で、手配業務と同時にやらされました。

当然、業務に追われる日中に戦略的な計画など同時進行で作れるわけがなく、業務が片付いた22時、23時からの無理やりの作成です。良い計画が作れるわけがありません。業務オーバーの中で何度もやり直しをさせられ、ほぼすべてわたしが作成した報告書を社長へ提出し、当然ながらさらに何度も作り直しと報告し直しになりました。

目の前でこれだけ通常業務に追われている中で、さらに管理職業務を押し付けてくる上司に対して、嫌悪感はさらに募りました。

5.社員同士のハラスメント騒動について相談を無視された

悪いことは重なるもので、管轄部門内で社員同士のハラスメント問題が発生したのもこの時期です。同じチームの2名が、それぞれ相手が自分に対するハラスメントを訴えてきました。

わたしがこの時に取った方法は、それぞれ当事者の意見を全員同席で聞こうというものでした。その方法が間違っていたのかもしれませんが、Aにその話し合いに同席を求めたところ、あっさりと断られました。理由は「おれが出るのは最後だから」です。

話し合いの同席を拒否されたとき、わたしは見捨てられたという絶望感を抱きました。

結果的に、両者の言い分をそれぞれ聞いたうえでお互いへの理解と許容を求めてその場は終わりました。その問題は結局、人事部の介入と該当者の異動という形になりました。いまでもその2名は近い部門で勤務をしていますが、お互いに距離を取って平穏を保っています。

6.他部門からの助けを禁止

わたしが200時間残業のときには、同じ事務所の他部門にいる仲間からも心配の声をかけていただきました。それは本当にありがたかったし、心の救いでした。

あるとき、クレーム頻発企業からの問い合わせメールがCCで他部門のマネージャーに入ったとき、「この件、返信だけで良かったら返しておきますよ」と声をかけられました。それだけでも当時のわたしにはとても助かる申し出で、ありがたくお願いをしたのです。

それに対してAは「勝手に他部門に仕事を押し付けるな、まずは自分で解決しろ」という指示を出してきたのです。わたしはもう、死ぬまで助けを求めることはできないと確信しました。同時に、Aはわたしが死ぬことをなんとも思わない人だと悟ったのです。

他部門への関与を嫌がるのは、身内の恥を外に知られたくないからと考えられます。わたしはすでに体を壊し始めた頃でしたが、それでも自分のメンツを優先させる人なんだな、と実感しました。

7.やりたいと主張した仕事を外され異動

復職から半年の時が流れ、新年度となりました。復職し、役職をおろされながらも、わたしはかつて自分が管理していた部門の裏方として少しでもみんなの役に立てるよう頑張ってきたつもりです。そしてAとの年度末面談があり、次年度に何の仕事をやりたいかと言う話になりました。

わたしはこの職場でやってきた経験を活かし、2024年度も同じ部門でもっと成果を出したいと主張しました。しかし結果は、まったく違う部門に異動させられたのです。

この異動は、管理職で休職したわたしは同じ職場では悪影響を与える存在だからだと感じました。それは確かにその通りで、そのような事情を抱えたわたしを新入社員が見たら、将来に不安を抱くでしょう。しかし、その状況を作ったのは会社のほうではないかと、Aに対しる激しい怒りを覚えました。

切り替えることができた5つのマインドセットとは?

決意をした男性

Aへの嫌悪感・恨み・憎しみを激しく募らせていたわたしが、今もなおAと一緒に仕事をしています。そのような感情も持っていません。Aは私の移動先である別部門も兼務の役員であるため、ある意味、仕方がないのです。

しかし、マイナスの感情をもったまま仕事を続けても、誰のためでもなく自分のために大変もったいないことです。イヤイヤながらでも楽しみながらでも、やらなければならない仕事は同じ。それにより生み出される仕事の結果も同じです。それならば、自分のために考え方を変えて仕事をしたほうが、疲れも少なく充実度も上がります。

わたしが考えを切り替えることができたマインドセット7つを、順番に紹介します。

1.架空の世界で自分を演じる

あなたは家での自分と職場での自分を使い分けていませんか?程度の違いはあっても、誰でも少なからず家と職場では違う自分を演じているはずです。服装や化粧に髪型、言葉遣い、もちろん考え方。そう、仕事中のあなたは別人です。

別人のあなたが生きている職場は、別の世界です。家での姿が本当の自分とするならが、職場のあなたはニセモノの自分。ニセモノの自分が生きる世界は、ニセモノの世界です。

Aはニセモノの世界だけに生きる上司であり、本当の自分とは一切関係ない人物です。別世界にいる間だけ、良い関係を演じればいいだけの存在。本当の自分の考えやプライドには一切関係ありません。気にせず架空の自分を演じていると考えましょう。演技が終われば、家に帰れます。

2.上司もその上司にイジめられている

Aは役員級ですが、その上には社長がいます。社長の上には株主です。会社で一番偉いのは、実は社長も取締役でもなく、会社に投資をしている株主です。

部長は役員に、役員は社長に、社長は株主に対して、常に良い結果を報告しなければなりません。つまり、会社員は社長も含めて一人残らずそのまた上司(上の人)がいて、わたしと同じように追い詰められているのです。

そう考えると、役職は自分より上でもやっていることは全く一緒だと分かります。責任の範囲は当然違いますが、上から言われて仕方なく従うということは同じでしょう。そう考えると、Aに対しても「まあこいつも可哀そうなやつかもな」と思えます。

3.役職者ほど不平不満を言えない

さきほどの2.にも関連しますが、上からの無理な指示に仕方なく従っているところは同じでも、役職が高くなればそれだけ仲間が減るのです。平社員の人数、課長の人数、部長の人数、役員の人数を想像してみてください。横に並んだ同じ立場の層は、上に行けば行くほど自然と減ります。

平社員は仕事後の飲み会で、みんなで会社と上司の悪口言いたい放題できます。一方、役員レベルになれば、同じ立場は社内に数人程度です。それも各部門に役員は1名くらいしかいませんので、集まったとしても担当している業務はバラバラ。仲間同士で同じ目線で愚痴を言い合うことは不可能でしょう。

不平不満を口に出せず、大きな責任の中で孤軍奮闘は精神的にもかなりきついでしょう。Aもそうなのかもしれません。それならまあ、直属部下に理不尽な対応を取ってしまうことも時にはあるのかもしれません。

4.言いたくないことを言っている

Aからの理不尽な指示をたびたび受けてきた私ですが、真相はわかりませんが、もしかしたらAは「言いたくないことを上(社長)に言われて仕方なく言っているのかも」と思うようになりました。

わたしも部長職だった時期に、個人的にはどうでもいいと思うような社内のルールやマニュアルについても、考えとは別に指示していたことがあります。指示を受けた側は「この人はこういう考えの人なんだ」と感じてしまいますが、自分の場合も業務上で言っているだけのことが多かったと思います。

上からは言われ、愚痴をこぼす仲間もいない、自分の意に反したことを言っている人なのかもと考えれば、それほど怒りも感じなくなりました。

5.周りは分かってくれる

仲間はいちばんの心の支えです。手を抜かずに本気で仕事に取り組んでいれば、それに対して上司が何か言っていたとしても、周囲の仲間は必ず理解してくれます。

毎月200時間残業していた時期も、別部門の仲間から助けの手を差し伸べられました。逆の立場でも、頑張っている人がその上司から理不尽な扱いを受けているのを見たら、損得なしに助けてあげたい気持ちになります。

あなたの正当な評価は、上司ではありません。職場仲間からの客観的なです。もちろん怠けたりズルしていればそれも見られていますが、信頼できる仲間が理解をしてくれていれば、何の問題もありません。上司は相対的に良い評価・悪い評価を振り分けなければなりませんが、仲間からは上限なく正しい評価がもらえます。仲間からの評価に耳を傾けましょう。

本当の上司に会えるのは離れたとき

こうしてわたしは考え方を切り替え、殺意まで抱いた上司と今も毎日一緒に仕事をしています。仕事中の自分は本当の自分ではないし、ある意味ではその上司も人間として本当の上司ではありません。本当の上司に会えるのは、その人の部下から外れたときです。

部下でも上司でもなくなったときに話をしてみて、また会いたいと思えるようなら、やはり相手も違う人間を演じていたのでしょう。仕事はあくまでも一時的な世界の中です。その中の人間関係に悩まされるのは、本当にもったいない時間の使い方です。割り切って演じましょう。演技が終わったら、家でゆっくり一杯やって、自分をほめてあげましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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