コレで合格したよ!宅地建物取引士(宅建)のメリット4選と学習方法4選

学習方法
宅建合格証書

はじめに

コーヒーを置いたデスクで勉強している

宅建は資格の登竜門と言われており、国家資格の中でも人気があります。私はこれまで不動産関係の仕事は一切携わったことがなく、経験・知識ゼロで挑戦しましたが、一発合格出来ました。

最初はテキストを読んでも全く意味が分からなかったレベルですので、正しく準備すれば誰でも合格できます。まとめてしまうと、結論は以下の3点です。それぞれ詳しく説明させていただきます。

  • テキストを分からなくても良いので一通り読む
  • 過去問題集を最低5年分こなす
  • すきま時間に無料アプリ・無料動画を活用する

学習時間

時計眼鏡マグカップ

「自宅学習方法3選」でも紹介しましたが、合格に300時間必要という通説をもとにそれ以上の時間を目標に取り組み、結果5/13~10/19の159日間で455時間でした。

最初は平日に1時間・休日3時間程度からスタートしましたが、独自の学習方法でどんどんペースを上げ、夏休み中は10時間集中的に取り組んだ日もありました。なにしろ覚えることが膨大なので、逆にやり方さえ間違えなければ、あとはどれだけ時間をかけて勉強したかで合否が決まる試験です。

宅建取得のメリット4選

星5個

会社によっては資格手当が出るところもあり、本業と関係なく所有している方が多いようです。私もその一人で会社の資格手当が目的で取得しましたが、宅建に合格できると次のようなスキルも同時に身につけることができます。

民法の基礎知識が身につく

illegalとlegalのカードを置いている

「悪意の第三者」など、大学の法学部で学ぶレベルの民法を理解できるようになります。詐欺や保証人の対策、財産相続など、身近な法律問題について知識を得ることができるので、不動産に限らず人生のイベントで役に立つことがたくさんあります。

将来のマイホーム購入や賃貸契約に必要な知識が身につく

私の場合はマンションと戸建ての購入経験がありますが、その前に宅建に合格していたらもっと契約に対して慎重になれたと少し悔やまれます。マイホーム購入は人生最大の買い物です。これから予定されている方は、宅建業法の知識が大いに役に立ちます。大手仲介会社でも、仲介手数料を決まりよりも多く請求してくることはよくあります。重要事項の説明は当然契約前にありますが、内容を理解していなければ本来払わなくてよいはずの金額でサインしてしまうかもしれません。こちらが宅建の資格を持っていると分かれば、業者も下手な説明はできないはずです。身を守ることにもなります。

セカンドライセンス取得への足掛かりになる

次のステップ

登記、営業保証金、債権、税金など、国家資格試験は共通する用語、前提として必要な知識がたくさんあります。私も宅建に合格した翌年、その記憶がまだ薄れないうちにセカンドライセンスとして旅行業務取扱管理者の試験に挑戦し合格しました。ゼロからの勉強は大変ですが、すでに関連する知識がある状態で次の資格に挑戦することは初動のエネルギーが少なくて済むので、ぜひオススメしたいです。

建設現場の標識や不動産広告を正しく理解できるようになる

建設業標識

普段何気なく目にしている工事現場の標識が読めるようになります。いつ、だれがどのような目的でここで工事をしているのか、何ができるのか。お住まいの地域がどう変わっていくのか、生活に直結する重要な情報が分かります。不動産の広告についても正しく理解できるようになるので、物件探しの際も役に立ちます。

オススメ学習方法4選

「わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト」

テキスト表紙
テキスト分割
テキスト解説

資格学校で有名なTACが出版するテキストです(画像は2018度版)。現在は2023年度版が販売されています。

なんといっても特徴は、試験で決められた分野別に取り外しができるテキストになっているという点です。

  • 民法
  • 宅建業法
  • 法令上の制限
  • その他関連知識 

他社も含めて宅建テキストはどれも1冊で500ページ分くらいのボリュームなので、分野別で別々に持ち歩けると、通勤電車でも手軽に勉強できます。また、そのとき勉強中の分野と違う分野のことがふと気になったときに、テキストを同時に開いて参照することもできます。

全ページカラーで解説もわかりやすく、覚えるべき要点を付属の赤シートで隠して確認チェックができます。

テキストは何種類も手を出すのではなく、1冊を何度も何度もやりこむのが鉄則です。私はまず、このテキストをとにかく1冊すべて2か月くらいかけて読み終えました。当然、最初は何を言っているのかさっぱり分かりません。次に理解不十分なままあえて過去問に取り掛かります。

「宅建士の12年過去問題集」

問題集表紙
問題集分割
問題集問題解説

同じくTAC出版の過去問集です(画像は2019年度版)。

こちらも問題集と回答集を取り外して別々に広げることができることがポイントです。これが非常に重要で、1冊のテキストに問題と回答集が一体化していると、いちいち問題のページと解説のページを行ったり来たりしなければいけません。これは長期間の学習でトータルするとかなりの時間を無駄にします。問題と回答を同時に見比べることで、理解も深まります。

過去12年分の過去問題ですが、年度ではなく合格点が高かった順に並んでいるのが特徴です。その順番で解いてもいいし、最新年度から選んで解いても良いと思います。

私は最終的には10年分を2回、そのうち5年分は3回くりかえし解きました。間違えた問題を正しく理解できているかを確認するうえでも、最低2回は同じ問題を解きましょう。私は11年前・12年前の問題は手つかずで終わりましたが、1回だけ解くよりは同じ問題を2回解くほうが点数につながります。

なお、私が受験したのは2019年度ですが、テキストは節約のために1年前のものを中古で購入しました。結果的には合格しましたが、宅建の場合は定価でも最新版のテキストを使用することをオススメします。理由は、法改正が激しい業界だからです。私のときは「法令上の制限」のうち、用途制限が2018年に改訂され、新ルール使用したがテキストに反映されていませんでした。ネットで調べれば最新情報は確認できますが、学習効率が悪くなります。1点の差で合否が分かれる試験ですので、ここはケチらず最新版を正規料金で買うべきです。

1回目の過去問挑戦は、当然合格点には程遠い結果になるはずです。間違えた問題をテキストで読み返して理解をしていきます。5年分くらいをこなしてからもういちどテキストを最初から読み通すと、今度はかなり頭に入ってくるはずです。それでも難しと感じたところは、YouTube動画などで理解を深めましょう。

「宅建 過去問一問一答と過去問演習アプリ」

宅建アプリ

宅建アプリは無料でたくさん良いものがありますが、私が使っていたのはTrips LLC開発のものです。令和5年度の法改正も対応しており、10年分の過去問に分野を選んで1問1答で挑戦ができます。達成度も分かるようになっていて、すきま時間の学習にもってこいです。

アプリとしては申し分ないのですが、机に向かって集中して勉強するにはこれだけでは不十分です。このアプリだけで合格した人もいると聞いたことがありますが、法律は全体を系統立てて学ばないと本当の理解につながらないので、一問一答では全体像がつかめません。あくまで補助的なツールとして活用してください。

YouTube無料動画

YouTubeノートPC画面

便利な世の中になったもので、宅建学習の無料動画がYouTubeにあふれています。私がお世話になったのは、下記の動画です。

  • 宅建みやざき塾
  • 宅建吉野塾
  • 宅建レスト小野【宅建通信】
  • akazawa-kantei

現在はさらに充実した宅建動画があふれていますが、みやざき先生の動画は初心者にとても分かりやすい解説ですので、古い動画でも良いのでぜひ見てください。テーマごとにたくさんの動画がアップされていると思います。

疲れているとき、勉強に集中できない日などは、YouTubeだけでも見ておくと毎日なんらかの勉強を継続できます。テキストだけではわからない部分は、動画をうまく活用してください。このような良質な動画が無料で利用できるので、本当に便利です。

まとめ

右手を青空に突き上げる

営業の仕事でいろいろな業種のお客様と名刺交換をしてきましたが、全く宅建業と関係のない部門の方でも、保有資格として名刺に宅建士を記載している方を多く見てきました。それだけ人気のある国家資格と言えますし、正しい方法で集中して勉強すれば、合格しやすいと言えます。平均合格率は毎年15~17%ですが、全体のうちまじめに試験のために取り組んできた方がおそらくそのくらいの割合のはずなので、きちんと勉強すれば必ず合格できます。私の勉強方法がぜひご参考になればうれしいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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