個人情報保護士のメリット5選とオススメ学習方法4選

学習方法
個人情報保護士合格証

はじめに

個人情報保護については、いまではどんな業種でも必要な知識になっています。企業によっては管理職昇格の条件にしているほどです。難易度もそれほど高くなく試験も頻繁に行われているので、効率的に勉強すれば短期間で合格が可能です。会社で推奨されていなくても、これからますます社会の情報化は進んでいきますので、ぜひおススメしたい資格です。

余裕をもって2~3か月間、しっかりと集中して公式テキストを繰り返し学習すれば、合格は難しくないでしょう。

学習時間

この資格の勉強時間は、人によってかなり差があります。人事総務部門や情報セキュリティにもともと従事している人であれば、予備知識だけで合格できる可能性もあります。わたしの場合、とにかく試験料が高額なので何とか1発合格したく、意識して多くの時間を勉強に費やしました。

一般的に言われている必要勉強時間: 20~50時間
実際の勉強時間: 2022年7月24日~9月24日(62日間) 121時間

個人情報保護士のメリット5選

ISO、Pマークといった情報セキュリティの基礎知識が身に付く

ノートPCを持つ女性

お勤めの会社の受付や企業サイトに、ISO 9001やISO 14001、プライバシーマークの認定証が掲示されていませんか?大手企業であればほぼすべて、これらの規格をクリアして認定証を持っています。定期的に厳しい審査を受ける必要があり、社内でもそれに合わせて審査の書類を集めたり個人情報管理のルールを全社員に周知したりするのを目にすることもあるはずです。

これらが何のためなのか、理解できている社員は意外に少ないのではないでしょうか。管理職はもちろん、自分の会社の情報管理体制については全社員知っておく最低限の情報です。個人情報保護士は、この知識が身に付きます。

個人情報事故を起こすリスクが減る

頭を抱える男

ひとことで個人情報と言っても、どこまでが含まれるか正確に答えられますか?防犯カメラに写っている画像、個人で掲載しているネット情報、既往歴、声や目の色まで、条件によっては個人を特定するあらゆるものが個人情報とみなされます。顧客から預かる情報で、個人情報と気づかずに扱いを間違えれば、会社全体の責任を問われる大きな事故にもつながります。正しい知識を身に付けることで、そのようなリスクを軽減できます。会社としても、社員に資格を推奨するのはこの目的によるところが大きいのです。

マイナンバー制度について理解できる

マイナンバーカードサンプル

平成28年(2016年)にマイナンバー制度が導入されましたが、いまだに国民への普及率は低いまま。近年は政府のマイナポイント政策でだいぶカードを持っている人も増えましたが、制度として理解している人は多くありません。このマイナンバー制度が試験項目に含まれているかが、「個人情報保護実務検定」と異なる点です。「個人情報保護士」は、いわば上級資格になります。どうせなら、ぜひマイナンバー制度の知識も身に付けて個人情報保護士を目指しましょう。

情報セキュリティ用語に詳しくなる

情報セキュリティを表す南京錠

IPアドレス、VPN、SSIDなど、もはやIT業界・IT部門でなくても常識となってきました。恥ずかしながら私も社会人になってから20年以上知らずに通してきましたが、この資格を取ることでやっと必要最低限の知識を身に付けることができました。大きな企業ではIT部門が独立していると思いますが、PCやネット回線の不調などで相談する際、ある程度の知識がないと会話になりません。この資格を目指すことで、そのような知識も身に付けることができます。

昇進のプラス要素となる

握手

企業には、個人情報管理委員会、事務局、各部門に責任者を置く必要があります。役員や部門長が必然的にその役割を担いますが、個人情報保護における知識は当然求められます。資格として保持していれば重要なポストへの昇格の際に強力な武器になるでしょう。会社によっては、資格保有が昇格の条件になっているところもあります。取得するのが早ければ早いほど、社会人生活で活用できる期間は長くなります。

オススメ学習法4選

時計めがねマグカップ

個人情報保護士認定試験 公式テキスト

個人情報テキストと解説集
テキスト内容
過去問
過去問解説

オススメは何といっても、公式テキスト一本です。わたしの場合、会社で先輩からタダで譲ってもらいました。本来であれば勉強を始めた時点で2022年版が最新でしたが、大して変わらないだろうと思って古いものを使用しました。が、やはり個人情報保護法も新しい法律なので、ちょうど2022年に法改正があって古いテキストでは内容が追い付いていませんでした。毎年改訂されるテキストではないので現時点でも7版(2022年版)が最新ですが、これから合格を目指す人は最新版を使いましょう。

テキストは項目ごとの終わりに、過去問が用意されています。問題部分はテキストと一体化していますが、解説部分は切り離しが可能です。問題と解説を見比べながら、じっくりと理解を深めることができます。

改正法対応 個人情報保護士認定試験 公式過去問題集

楽天ブックス
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問題集としては、この1冊を2周やり通しました。やはり2017年法改正の試験への影響が懸念されたので、この問題集で知識を補填しました。誤植が数か所ありましたが、公式サイトで確認できます。難点は、解答が問題のすぐ後に1問ずつついてくるので、自分でうまく隠しながら回答しないと答えが目に入ってしまう点です。アマゾンのレビューにもある通りやや難ありの出来栄えではありますが、公式テキストとこの問題集をこなしておけば、合格はほぼ間違いないでしょう。

YouTube動画

YouTube

個人情報保護士試験対策の動画はあまり多くありません。わたしが参考にしたのは、個人情報保護士試験向けではありませんが、行政書士の山尾加奈子さんの動画です。日本人帰化・永住をメインにサポートされていますが、テーマ別の動画がたくさんあり、行政書士試験にも個人情報保護は項目として入っているので、必要なテーマだけつまみ食いさせていただきました。行政書士さんだけあって、説明がとても上手でわかりやすかったです。

山尾加奈子[帰化・永住 行政書士]さん「コラソン行政書士事務所」公式HP
※YouTubeでは、「個人情報保護法」「山尾加奈子」で検索すると試験に関連するテーマの動画が見つかります。

IT用語辞典ブログ

Google画面

IT用語についてはテキストの説明でも理解が難しいことが多く、何もわからない人向けの親切なサイトないかなーと思って探したところ、面白いサイトを発見しました。

「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

じつは10年以上も続けられているサイトとのことです。かわいいひよこのキャラクターが、分かりやすい言葉とイラストで専門用語を解説してくれています。かなりくだけた表現で教えてくれているので、楽しみながら学べます。ぜひ覗いてみてください。

まとめ

PC南京錠イラスト

この資格は国家試験とは違い、落とすことが目的の試験ではありません。したがって、時間を作ってしっかりと勉強すれば確実に合格できます。私は十分すぎるほどの時間を使って準備したので、自己採点は90点以上でした。毎回の合格率も高い試験ではありますが、試験料が11,000円(税込)と高額ですので、無駄な出費を抑えるためにもぜひ一発合格を目指しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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