はじめに
仕事に家庭に、毎日忙しくて自宅では学習に集中できない方は多いのではないでしょうか。この記事では、いかに学習意欲(モチベーション)を上げてどんなに忙しくても毎日時間を捻出し、目標の資格に合格するため集中して勉強できるようになるかの方法をまとめています。
結論は、次の3点です。
- 試験日までのスケジュール管理
- 自分の努力の可視化
- 壁に暗記事項を貼りまくる
独学による自宅学習は、どんなに短い時間でも毎日勉強を継続することが重要です。エンジンを回し続けることと同じで、ローでも1速でもいいのでとにかく回し続けることが大切で、一度止めてしまうとまたエンジンをかけるのに労力が必要となってしまいます。同じ30分間でも、1日5分を月曜日から土曜日まで毎日続けることのほうが効果があります。特に試験勉強は知識の詰込みですので、いかに忘却を防ぐかという点からも毎日の継続は重要です。さらに、いかに費用をかけずにアイディアを駆使して実行できるかを目指しています。
オススメ方法① カレンダーで試験日までをカウントダウン
まずは予定の試験の当日まで「あと何日残っているのか」を明確にします。カレンダーは卓上でも壁掛けでも何でもいいですが、書き込みができるものが良いです。画像は2019年に宅建を目指して5月から勉強を始めた時のものです。
- 試験が日曜日なので、毎週日曜日に「〇〇日前」の数字
- 試験日の1か月前(曜日ではなく日付)ごとに「〇か月前」
- 残り1か月を切ったら、細かく「〇日前」
- 試験の過去問に挑戦したときは、その点数
- 模擬試験の実施日など、関連するイベント
効果として、試験日までたとえ6か月・1年あったとしても、日々残り時間は確実に少なくなっていることを実感できます。試験当日までのカウントダウンを毎日することになるので、自然と自分を追い詰める良いモチベーションとなります。また、過去問はどの試験でも必ず数回は解くはずなので、当然2回目は1回目より良い点数になりますが、自分の成長を実感することができます。
オススメ方法② 毎日の学習時間を分単位で記録
- 使ったのはただのメモ帳と手のひらサイズノート
- 日々の学習時間を分単位で手書きで記録
試験前日までに、自分が何時間勉強してきたかが分かります(左:宅建、右:旅行業務取扱管理者)
自宅学習はいかに自分でスケジュールを立て、強い意志で続けられるかがカギです。その意志を持ち続けるために工夫していたのが、日々の勉強時間を必ず記録しておくことでした。宅建の勉強を始めたとき、ネットで「合格には300時間学習が必要」と言われていたので、とにかく300時間を目標にして1日10分でもいいので勉強した時間を記録しようと考えました。
- 5分でも10分でもいいので、必ず毎日記入する
- テキストを読む、YouTubeで関連動画を見る、英語のラジオ番組を聴くなど関連する活動はすべて時間にカウントする
- 週単位で合計を計算し、その週の1日の平均時間とそれまでの累計の時間を記入する
平日の仕事で疲れているときは、帰りの電車でYouTubeを10分だけでも見て、毎日何かしらの勉強を必ずやって記入するとにしました。これが1か月くらい続けば、自然と勉強に向かう習慣が身につきます。あとは1日の勉強時間を増やしていくのは苦になりません。「先週よりも多く勉強できた、できなかった」を可視化することで、勉強に取り組む時間が自然に増えていきます。
試験までに目標の学習時間をクリアできれば、当日も「自分はほかの受験生よりも間違いなく多く勉強してきた」という自信につながり、緊張も緩和できます。
学習時間記録用オススメのノート
お子さん向けには学習時間をスケジュールを記録できるようなノートがあります。KOKUYOの「Campus Study Planner」がうちの中2の子も使用しているのでオススメです。
社会人の方はここまで細かくケジュール管理する必要ないので、かえってメモ帳程度で管理したほうが気構えなくて良いと個人的には思います。
オススメ方法③ カベにふせんベタベタ作戦
英単語、専門用語、観光名所、法令の条文など、暗記は試験には欠かせません。
どんどんふせんに書いて、勉強中にいつも目にするカベに貼り付けましょう。
英単語は、表に英語と発音記号・裏に日本語訳を書いておくと、小テストにもなります。
しかしカベのクロスの上にはふせんがうまく貼りつかない、セロテープで補強するとはがすときにクロスが傷むという問題があります。
対策として使っていたのが、100円ショップ(ダイソー)で購入した発泡スチロール板とポスター用の両面テープです。
発泡スチロール板
わたしの黄色い発泡スチロール板は宅建のときに購入して4年目ですが、いまだに現役です。当時はこの大きさ(厚さ0.5㎝×縦83㎝×横45㎝)で100円でしたが、きのう同じダイソーで見てきたところ、少し規格が変わっていました(A2判、厚さ1.2㎝×縦60㎝×横42㎝)。使用しているものよりも、少し厚めで面積が小さくなっています。あまり大きなものや重いものは、テープで支えきれずカベから剥がれ落ちてしまうので、発泡スチロール板がオススメです。
上記画像の商品名は「発泡なんでも板」です。お部屋の壁のスペースで枚数を考えましょう。
地元のダイソーでは、工芸品売り場に置いてあります。
ポスター用両面テープ
両面テープは、S(8枚)とM(6枚)のサイズがありました。Lは売り切れのようです。ぼくの場合は、発泡スチロール板1枚につきSを1セットくらい使用します。壁の質によっては貼りつきにくい場合があるので、テープ多めにすると良いかもしれません。
ふせん
ふせんは情報を多く書き込めるよう、最低でも2.5㎝×7.5㎝以上の大きさがおすすめです。試験当日は、重要ポイントのふせんをノートに貼って会場に持参し、最終確認に使いました(画像は個人情報保護士試験のもの)。
ふせんを貼るときの注意点
ふせん自体の粘着力だけでは時間がたつと落ちてしまいます。また、片側だけでは時間がたつとふせんがべろーんと反り返ってしまうので、放っておくとこんなになっちゃいます。
少し面倒ですが、ふせんは左右をセロテープで補強しましょう。片方は上半分だけ貼るようにすると、英単語など裏面も使用する場合は指でめくることが出来るので便利です。
まとめ
ご紹介しました自宅学習おもしろ方法3選、いかがでしたか?
コスト的には卓上カレンダー(もらえれば無料)、発泡スチロールの板が3枚、ポスター用両面テープ3セット、ポストイット数個で総額1,000円くらいです。自分の頑張り度合いが目に見える形で確認できるので、ただ参考書に向かって時間を使うよりも自然に集中力が高まるはずです。
忙しくて自宅学習が続かない、いままで何度も挫折した経験のある方はぜひ試してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。